流通大手の「ユニー・ファミリーマートホールディングス」は、ディスカウントストア大手「ドンキホーテホールディングス」をグループ会社化する計画を延期することになりました。ドンキホーテに対するTOB=株式の公開買い付けが目標に達しなかったためです。
ユニー・ファミリーマートホールディングスは、TOBを行ってドンキホーテホールディングスの株式の最大20%を取得すると発表し、先月から19日まで実施しました。
その結果、期間中に取得できた株式が0.02%にとどまり、目標に達しなかったことを明らかにしました。
この理由について会社は、ドンキホーテの株式の市場価格が期間中、買い付け価格を上回る水準で推移し、株式を手放す投資家が少なかったためとみています。
このためユニー・ファミリーマートは、ドンキホーテのグループ会社化を延期することにしたもので、「ドンキホーテとの連携を進める方針に変わりはないが、現状では公開買い付けを再び行う予定はなく、市場の動向などを見極めながら対応を検討したい」とコメントしています。
一方、ドンキホーテは予定どおりユニー・ファミリーマートの傘下の総合スーパー「ユニー」の株式を取得し、来年1月に完全子会社化するとしています。
-- NHK NEWS WEB