20日のニューヨーク株式市場は、景気の先行きへの不安から、ダウ平均株価は一時、前日に比べて670ドル以上値下がりするなど2日続けて大きく下落し、ことしの最安値を更新しました。また、外国為替市場では、円を買う動きが強まり、およそ3か月ぶりの円高水準となっています。
20日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて464ドル6セント安い、2万2859ドル60セントでした。ダウ平均株価は、2万3000ドルを割り込み、ことしの最安値を更新しました。
この日は、景気の先行き不安に加えて、前日決まった追加の利上げをめぐって、アメリカの金融当局が、景気を下支えするような対応をとる用意がないと受け止められ、売り注文が増えました。
一方、株価下落にともなって外国為替市場では、リスクを回避しようとドルを売って比較的安全とされる円を買う動きが強まり、ニューヨーク外国為替市場では、一時、1ドル=110円台をつけるなどことし9月以来、3か月ぶりとなる円高水準となっています。
市場関係者は「クリスマス休暇を前に、当面の利益を確保しようという売り注文もあるが、アメリカの政府機関の閉鎖につながるトランプ大統領と、野党・民主党の対立も値下がりにつながっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB