21日の東京株式市場は、世界経済の減速への懸念などから株安の流れに歯止めがかからず、日経平均株価は節目の2万円に迫る水準まで下落しています。
21日の東京株式市場は、前日のニューヨーク市場で株価の下落が続いたことなどから、取り引き開始直後から売り注文が出ています。
日経平均株価は、取り引きが進むにつれて下げ幅を広げ、午前の終値は、20日の終値より363円28銭安い、2万29円30銭と、節目の2万円に迫る水準になっています。
また、東証株価指数=トピックスは、36.56下がって1480.60。午前の出来高は8億6231万株でした。
株価の値下がりが続いているのは、アメリカや中国をはじめとする世界経済の減速への懸念が背景です。
加えて、21日は、取り引き時間中に日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が特別背任の疑いで再逮捕されたと伝わったあと、株価の値下がりが加速しました。
市場関係者は「ゴーン前会長の再逮捕をきっかけに、海外の投資家を中心に、日本企業の企業統治の在り方に対する不信感が改めて意識され、一段の売り注文につながった可能性がある」と話しています。
-- NHK NEWS WEB