大手企業のこの冬のボーナスは好調な企業業績や人手不足を背景に、去年より5万円余り多い93万円余りと、初めて90万円を超えたという調査がまとまりました。
経団連は、東京証券取引所1部に上場する従業員500人以上の企業を対象に、この冬のボーナスの額を調べ、回答があった167社の集計を公表しました。
それによりますと、従業員1人当たりのボーナスの平均は93万4858円で、去年の実績と比べて5万4000円余り、率にして6.1%増えました。
冬のボーナスの平均額が90万円を超えるのは、昭和34年に統計を取り始めて以来初めてで、6%を超える伸び率は平成2年以来、28年ぶりだということです。
業種別では、人手不足を背景に建設が159万円余りと最も高く、次いで自動車が99万円余り、機械金属が97万円余りなどとなっています。
経団連は「基本給や夏のボーナスも上がっており、年収ベースで見た賃金の引き上げは進んでいる。企業の業績は引き続き堅調で、来年の春闘に向けて賃上げは続くのではないか」と話しています。
-- NHK NEWS WEB