水俣病の原因企業「チッソ」は、後藤舜吉社長が一身上の都合を理由に21日付で辞任したと発表しました。
辞任したのは、水俣病の原因企業、「チッソ」の後藤舜吉社長(84)です。
会社の発表によりますと、本人から一身上の都合を理由に、21日付けで社長と取締役を辞任したいとの申し出があり、受理したということです。
後藤氏はことし5月、水俣病の被害者について「私としては救済は終わったと思っている」と発言し、患者などの団体から発言の撤回と辞任を求められました。
その後、後藤氏は謝罪したうえで発言を撤回しましたが、社長の職は続けていました。
発言と今回の辞任との関係について、チッソは、NHKの取材に対し、「一身上の理由としか聞いていない」としています。
後藤氏は、平成23年まで18年にわたって社長や会長を務めたあと、去年5月、再び社長に就任しましたが、1年半余りでの辞任となりました。
後任の社長には、代表取締役の木庭竜一氏(64)が就任したということです。
-- NHK NEWS WEB