札幌市で起きた爆発で、不動産会社の店舗にあったスプレー缶の数は、およそ300本に上っていたことが捜査関係者への取材で分かりました。会社が在庫の目安としている数の5倍から6倍に当たり、警察は大量の在庫を抱えた経緯を調べています。
今月16日の夜、札幌市豊平区の不動産会社の店舗で爆発があり、建物が全焼して、隣の居酒屋の客など52人がけがをしました。
不動産会社の店長らは「廃棄処分する除菌消臭用のスプレー缶およそ120本を室内で噴射した」と話していて、警察は閉めきった室内にガスが充満して引火し、爆発したとみています。
当初、在庫のスプレー缶は200本余りと見られていましたが、警察が現場検証を行った結果、スプレー缶は会社が在庫の目安としている数の5倍から6倍に当たるおよそ300本に上っていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
店舗は、改装のため数日後に営業を休止する予定になっていて、店長らは「在庫整理のため、使用期限が近いスプレー缶を処分していた」と話しているということです。
警察は店舗の改装を控え、スプレー缶の廃棄を急いでいた可能性があるとみて、大量の在庫を抱えた経緯を詳しく調べています。
-- NHK NEWS WEB