中国のハッカー集団がアメリカなどの企業にサイバー攻撃を仕掛けて企業秘密を盗んでいたとして、アメリカ司法省が中国人2人を起訴したことについて、中国外務省の報道官は「事実のねつ造で断固として反対する」と述べ強く反発しました。
アメリカ司法省とFBI=連邦捜査局は20日、中国のハッカー集団「APT10」が、中国政府と連携してアメリカや日本などの企業にサイバー攻撃を仕掛けて最先端技術などの企業秘密を盗んでいたとして中国人2人を起訴したと発表しました。
これについて中国外務省の華春瑩報道官は21日の記者会見で、「事実のねつ造だ」としたうえで「両国の関係を著しく損なうもので断固として反対する」と述べて反発し、アメリカ側に厳正な申し入れを行ったことを明らかにしました。
さらに、アメリカに対して中国人に対する起訴を取り下げるよう求めたうえで、「中国は、必要な措置を取りインターネットの安全とみずからの利益をかたく守る」と強調しました。
また、華報道官はアメリカが幅広い問題で中国への圧力を強めていることを念頭に、「あらゆる極端な手段で他国の正当な発展の権利に圧力をかけ事実をねつ造することすらいとわない。うそを1000回言えば真理になると思っているのかもしれないが1万回言ってもうそはうそだ」と強く批判しました。
-- NHK NEWS WEB