経済成長に伴ってガソリンの需要が増えているベトナムで、国内で２つ目となる製油所が本格的な操業を開始し、現地では出資した日本企業の関係者も出席して記念式典が行われました。
この製油所は、出光興産や三井化学、ベトナムやクウェートの国営石油会社が出資してベトナム北部のタインホア省に建設されたニソン製油所です。
一日当たり20万バレルの原油を精製する能力があり、ベトナムで２つ目の製油所として、ことし10月に本格的な操業を開始しました。
製油所では23日、関係者およそ1000人が出席して記念式典が開かれました。
年に６％を超える経済成長が続くベトナムでは、バイクや乗用車の保有台数が増える一方で、ガソリンなどの石油製品の多くを輸入に頼ってきましたが、スピーチしたベトナムのフック首相は「この製油所の完成によって、われわれは国内需要のおよそ８割を自分たちで賄うことができ、輸入への依存を減らすことができる」と述べ、意義を強調しました。
式典に出席した出光興産の木藤俊一社長は「ベトナムはモータリゼーションが進み、石油の需要が伸びる国なので、この製油所を通じて、エネルギーを安定供給し、皆さんの生活に必ずプラスになるようしっかりとやっていきたい」と話しました。
-- NHK NEWS WEB
