25日の国債の市場では、日本やアメリカでの株価の大幅な下落で、日本国債を買う動きが強まり、長期金利は一時、およそ1年3か月ぶりに0%まで低下しました。
25日の国債の市場では日本国債が買われ、価格が上昇しています。国債は価格が上がると利回りが低下する関係にあり、長期金利の代表的な指標である10年ものの国債の利回りは、一時、0%ちょうどと、去年9月以来、およそ1年3か月ぶりの低い水準となりました。
これは日経平均株価が一時、1000円を超えて値下がりしたことや、アメリカのダウ平均株価も下落したことを受けて、投資家が比較的安全な資産とされる国債を買い進めているためです。
市場関係者は「世界経済の先行きへの見方が急速に悪化し、投資家の間でリスクに敏感な株式を売って、国債に資金を移す動きが強まっている。予算をめぐるアメリカの政府機関の一部閉鎖など不透明さが増しているため、長期金利の低下傾向はしばらく続きそうだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB