ことし8月に亡くなった漫画家のさくらももこさんの代表作「ちびまる子ちゃん」の完結巻の発売が、25日から始まりました。
「ちびまる子ちゃん」は、ことし8月、乳がんのため53歳で亡くなった漫画家のさくらももこさんの代表作で、小学3年生のまる子の、ほのぼのとした日常を描いたエッセー漫画です。
少女向けの漫画雑誌「りぼん」で昭和61年に連載が始まると、そのユーモラスな世界観から一躍、人気漫画となり、集英社によりますと、これまでに発売された単行本の発行部数は累計3200万部に上ります。
25日発売されたのは完結巻となる第17巻で、作品誕生から25年の節目に描いた第1話のリメーク作品など、平成22年から26年にかけて「りぼん」に不定期で掲載された作品を中心に7話が収められています。
東京新宿区の書店では、さくらさんの作品を集めた棚にファンが次々と訪れ、買い求めていました。
専門学校に通う20代の女性は「母親も読んでいたので、幼いころからとても身近な漫画でした。自分の小さいころを思い出す大好きな作品なのに、これで最後なんてとても寂しいです」と話していました。
また、20代の会社員の女性は「発売日に読みたいと思って買いにきました。生きるために必要なことばが載っている気がしてずっと読み返していたので、最終巻という感じがしませんが、これからも何度も読み返したいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB