弁護士を名乗る男から「数社から訴訟を起こされていて、貯金を持っていると狙われる。財産を保全するため貯金を宅配便で送ってほしい」と言われた愛知県春日井市の80代の女性が、現金1億2500万円余りをだまし取られ、警察が詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと、ことし3月、愛知県春日井市の1人暮らしの80代の女性の自宅に「以前、契約した運営会社に対して未納の料金もしくは契約の不履行があり、訴訟が起こされている」などと書かれたはがきが届きました。
女性が、書かれていた連絡先に電話をかけると弁護士を紹介され、弁護士を名乗る男から「数社から訴訟を起こされていて、貯金を持っていると狙われる。財産を保全するため貯金を宅配便で送ってほしい」と言われました。
女性は、指示された横浜市内の集合住宅に、先月までに22回にわたって現金を送り、結局、1億2550万円をだまし取られました。
女性は、多い時には一度に900万円を送っていたということです。
別の事件の捜査の過程で発覚したということで、警察は、詐欺事件として捜査するとともに、宅配便で現金を送るよう指示されたら詐欺だと疑うよう注意を呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB