北海道や東海、それに中国地方を主な地盤とする3つのスーパーが資本提携を結びました。「新日本スーパーマーケット同盟」と銘打ち、広域的に協力し合うことで生き残りを図るとしています。
資本提携したのは、▽札幌市に本社を置く「アークス」と、▽岐阜県恵那市に本社を置く「バローホールディングス」、それに▽山口県防府市に本社を置く「リテールパートナーズ」です。
3社はお互いに株式を数%ずつ持ち合って「新日本スーパーマーケット同盟」として連携し、店舗網は北海道・東北から東海・北陸、それに中国・九州と広い範囲に及ぶことになります。
それぞれの経営ノウハウや商品・取引先の情報を共有して経営基盤の強化につなげ、次世代型店舗の共同研究などにも取り組み、将来にわたって生き残りを図るとしています。
3社が地域を越えた提携に踏み切った背景には、▽人口減少による国内市場の縮小に加えて、▽コンビニやネット通販など、業界の垣根を越えた競争が激しさを増していることへの強い危機感があり、ほかの地域のスーパーなどにもこの「同盟」への参加を呼びかけるということです。
アークスの横山清社長は25日、東京都内で行った記者会見で、「もはや『地域ナンバーワン』というだけでは通用しない。互いに協力して、果敢に取り組んでいく」と述べました。
-- NHK NEWS WEB