SMBC日興証券は、元社員がインサイダー取引に関わったとして逮捕、起訴されたことを受けて、経営トップの報酬を減額する処分を決めました。
大阪地検特捜部は先月、SMBC日興証券の元社員が株式の公開買い付けの情報を公表前に知人に漏らし、インサイダー取引に関わったとして、金融商品取引法違反の疑いで逮捕し、その後、起訴しました。
これを受けて、会社が弁護士などで作る調査委員会を設置して詳しく調べた結果、元社員は問題となった案件の直接の担当ではなかったものの、部内で共有されていた断片的な情報をもとに、知人に情報を漏らしていたということです。
そのうえで、情報管理の厳格化や社内研修の強化など、再発防止策を取るとしています。
また、責任を明確にするため、清水喜彦社長と久保哲也会長の2人について月額報酬20%を2か月減額するなど、役員合わせて4人を処分しました。
SMBC日興証券は「お客様や関係者の方々に多大なご迷惑、ご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げます。今回まとめた改善策を着実に実行し、信頼回復に努めます」としています。
-- NHK NEWS WEB