外国人技能実習生を、必要な講習を受けさせないまま働かせていたなどとして、法務省は、兵庫県内の監理団体の活動許可を取り消す処分などを行いました。監理団体の処分は初めてです。
処分を受けたのは、兵庫県加西市の監理団体、「協同組合クリエイティブ・ネット」と、実習先の3つの会社です。
法務省によりますと、ことし4月、加西市内で働く技能実習生から「必要な講習を受けていないのに働かされている」という連絡があったことから、外国人技能実習機構が「クリエイティブ・ネット」に立ち入り検査をしたということです。
その結果、タイ人の実習生11人に、日本語などの必要な講習を受けさせないまま市内の3つの会社で働かせていたことが分かったということです。
また、3つの会社は、実習計画とは異なる仕事をさせていたほか、2つの会社は、「必要な講習は受けた」とうそをつくよう指示していたということです。
このため、法務省は監理団体の活動許可と、3つの会社の実習計画を取り消す処分を行いました。監理団体の処分は初めてです。
-- NHK NEWS WEB