ニューヨーク株式市場が大幅に値上がりしたことを受けて、27日の中国・上海の株式市場で株価は、一時26日より値上がりしましたが、午後になって売り注文が広がり、終値は逆に値下がりして、4年1か月ぶりの安値になりました。
27日の上海の株式市場は、26日のニューヨーク株式市場が大幅に値上がりしたことを受けて、代表的な指数の「総合指数」は取引開始直後、26日の終値に比べておよそ1.3%上昇しました。
しかし、午後になって大手石油化学会社の子会社幹部が停職になったという情報が広がるとエネルギー関連の銘柄などが売られ、結局、終値は26日に比べておよそ0.6%下落しました。
その結果、指数は2483.09ポイントとなり、2014年11月以来およそ4年1か月ぶりの安値となりました。
また、香港も中国経済の先行きへの警戒感を背景に午後になって売り注文が広がり、前の取り引き日の終値と比べておよそ0.6%の下落に転じました。
市場関係者は「米中貿易摩擦などの懸念が根本的に解決したわけではなく、経済の先行きへの不安から投資家の心理は冷え込んで慎重になっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB