日本のベンチャー企業が開発した超小型の人工衛星が27日、ロシア極東の宇宙基地から打ち上げられました。会社側は今後、地球上での物資の輸送の管理や農作物の生育状況の把握などに活用していきたい考えです。
打ち上げられたのは、宇宙ビジネスへの参入を目指すベンチャー企業の「アクセルスペース」が開発した重さ100キロほどの超小型の人工衛星「GRUS」です。
ロシアのソユーズロケットに搭載され、日本時間の27日午前11時すぎ、ロシア極東アムール州のボストーチヌイ宇宙基地から打ち上げられ、ロシア国営の宇宙開発公社「ロスコスモス」は、人工衛星が予定の軌道に投入されたと発表しました。
「アクセルスペース」は、超小型衛星20機余りを2022年までに順次打ち上げて、地球上を24時間体制で観測できるサービスを提供する計画で、27日に打ち上げられたのは、その第1号になります。
人工衛星は、高度およそ600キロから地上にある2.5メートルの大きさのものを判別できるということで、会社側は、地球上の各地を定点観測することで、物資の輸送の管理や農作物の生育状況の把握などのビジネスに活用していきたいということです。
-- NHK NEWS WEB