27日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価は値上がりしましたが、取り引き時間中に、一時、600ドルを超える値下がりを記録するなど、景気の先行き不安などを背景に不安定な値動きとなりました。28日、大納会を迎える東京市場の株価にどう影響するか注目されます。
27日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日に比べて260ドル37セント高い、2万3138ドル82セントでした。
ダウ平均株価は、前日の26日に過去最大の1086ドルの値上がりを記録しましたが、景気の先行き不安に加え、アメリカと中国の貿易摩擦の激化などへの懸念が改めて強まり、27日の取り引きでは売り注文が広がりました。
値下がり幅は、一時、600ドルを超える場面もあり、その後は買い戻しの動きが急速に強まって、値上がりに転じましたが、一日を通して不安定な値動きが続きました。
市場関係者は「トランプ大統領が、アメリカ企業に対して中国のファーウェイなどの製品の使用禁止を求める検討を進めているという一部報道も、米中貿易摩擦の激化を連想させている。荒っぽい値動きが続きそうだ」と話しています。
東京証券取引所では、ことし1年の取り引きを締めくくる「大納会」が28日行われますが、ニューヨーク市場の動きを受け、節目となる日経平均株価2万円台を維持して年越しできるのか、注目されます。
-- NHK NEWS WEB