流通大手の「イオン」は、大手商社の「三菱商事」からの出資を含む包括的な提携を、来年2月に解消することになりました。
イオンと三菱商事は10年前、資本と業務の両面で包括的な提携を結び、三菱商事がイオンの株式のおよそ5%を取得して関係を強化しました。
双方の流通網を生かして、原材料や商品の仕入れコストを引き下げ、世界市場での競争力を高めるというねらいがありましたが、来年2月の契約満了をもって、包括的な提携を解消することで両社が合意しました。
流通と商社の大手どうしの包括的な提携でしたが、解消する理由について、イオンでは商品開発や調達を独自に進めることが増えるなど、近年は提携の効果が小さくなっていたためと説明しています。
三菱商事はイオンの株式の一部をすでに売却していますが、イオンでは今後も三菱商事を通じた商品の仕入れなど取り引きは継続していくということです。
-- NHK NEWS WEB