お湯で溶かす必要がない赤ちゃん用の液体ミルクの販売が来年にも始まることから、東京 文京区は、災害時に赤ちゃんや母親を受け入れる救護所で備蓄を進めることになりました。
東京文京区は、災害時に1歳未満の赤ちゃんや母親の一時的な受け入れ先となる救護所を、区内にある4つの大学に設けることにしています。
これらの救護所で十分な水を用意できず、備蓄の粉ミルクを使えない事態に備えて、文京区は、来年にも販売が始まる国産の液体ミルクの備蓄を進めることになりました。
4か所の救護所で125ミリリットル入りの紙パック合わせて2000個を備蓄し、使い切りの哺乳瓶なども備蓄することにしています。
液体ミルクのメーカーによりますと、国産の液体ミルクを備蓄する方針を打ち出した自治体は文京区が初めてだということです。
欧米を中心に普及している液体ミルクは、ことし8月、国内でも製造や販売が可能になりましたが、まだ、なじみが薄いのが現状です。
このため、文京区は液体ミルクが災害時の選択肢の1つとなるよう、使い方を丁寧に説明するなどの取り組みも進めたいとしています。
-- NHK NEWS WEB