週明けの東京株式市場、日経平均株価は一時、700円以上値上がりし、節目となる2万円を回復しています。世界経済の先行きに対する警戒感がひとまず和らいだためです。
7日の東京株式市場は、取り引き開始直後から全面高となり、日経平均株価は一時、700円以上値上がりし節目となる2万円を回復しています。
その後、利益を確定するための売り注文も出て、
▽日経平均株価午前の終値は、先週末の終値より551円41銭高い2万113円37銭。
▽東証株価指数=トピックスは、41.71上がって1512.87。
▽午前の出来高は、6億8745万株となっています。
背景には、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の発言があります。
これまで金融市場では、FRBの利上げによる景気減速を懸念していましたが、パウエル議長が4日、利上げをいったん休止することも含め景気に配慮した金融政策を進める姿勢を示し、世界経済の先行きへの警戒感がひとまず和らぎました。
また、4日に発表されたアメリカの雇用統計が市場の予想を大幅に上回ったこともあり、東京市場でも買い注文が広がりました。
市場関係者は「東京市場では年末以来、株安が続いたこともありきょうは値下がりした株を買い戻す動きも出た。一方、米中貿易摩擦の行方については依然、不透明感が強く、一本調子の値上がりにはなっていない」と話しています。
-- NHK NEWS WEB