世界銀行は、キム総裁が2022年までの任期を前に、来月1日で退任すると発表しました。次の総裁の後任人事をめぐっては世界銀行による中国向けの融資を批判していたアメリカのトランプ政権が、みずからの意向に沿った人選を要求するものとみられます。
世界銀行は7日、2期目に入っていたキム総裁が2022年までの任期を前に、来月1日で退任すると発表しました。
キム総裁は「極度の貧困を終わらせるという使命を果たすため、このすばらしい組織のトップを務めたことはとても名誉なことだった」というコメントを出しました。そのうえで、退任後はすみやかに途上国のインフラ投資に関わる企業に入るとしています。
これに伴い世界銀行は、クリスタリナ・ゲオルギエバ最高経営責任者が、暫定的に総裁の職務を担うと発表しました。
次の総裁の後任人事をめぐっては世界銀行による中国向けの融資が多すぎるなどと批判していた、アメリカのトランプ政権が、最大の出資国として、みずからの意向に沿った人選を要求するものとみられます。
-- NHK NEWS WEB