自分の子どもの友人で、青森県内の高等専門学校に通っていた男子学生に、性犯罪者として告発するという脅迫メールを送りつけたなどとして、50歳の会社役員が在宅起訴されていたことがわかりました。男子学生はメールについて学校側に相談したあと自殺を図っていて、近く設置される第三者委員会が学校側の対応も含めて調べることにしています。
在宅起訴されたのは東京・杉並区の会社役員、花田喜隆被告(50)で、起訴状などによりますと、おととし6月、息子の友人で青森県の八戸工業高等専門学校に通っていた当時17歳の男子学生が性犯罪に関わったと思い込み、警察に告発すると書いたメールを送りつけたなどとして、脅迫の罪に問われています。
捜査関係者によりますと、男子学生は、実際には性犯罪に関わっていませんでしたが、メールを受けたあと高さ30メートルの橋の上から飛び降り自殺を図り、一命はとりとめたものの下半身に重い後遺症が残りました。
一方、男子学生の家族によりますと、男子学生は、メールを送られたことなどを学校側に相談していましたが、自殺を図った際、「教師に裏切られた」などと、対応を非難する遺書を残していたということです。
これについて、学校は近く第三者委員会を設置することにしていて、部内の対応がどうだったかも含めて詳しいいきさつを調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB