世界最大規模のテクノロジーの見本市が、アメリカのラスベガスで始まり、最新の電動車いすや車の中に大型のディスプレーを搭載し映画館のようにしたというコンセプトカーが注目されています。
アメリカのラスベガスでは8日、電機や自動車メーカーなどおよそ4500社が出展する世界最大規模のテクノロジーの見本市「CES」が始まりました。
このうち、電動の車いすを開発する日本のWHILLは、カメラとセンサーで障害物をよける最新モデルを披露し、杉江理CEOは「各国の空港などでシニア層に活用してもらいたい」と述べて、福祉用具としてのみならず、1人乗りの移動手段としても普及させたいという考えを強調しました。試乗した女性は「乗り心地がよかった」と話していました。
また、ドイツの大手自動車メーカー、アウディはアメリカの娯楽大手ウォルト・ディズニーとともに、車の中に大型のディスプレーを搭載し、停止中に映画館にいるような感覚で映画を見られるコンセプトカーを打ち出しました。
一方、ホンダは山火事などの災害時に荷物の運搬などに使えるロボットを披露しました。
かつては家電が中心だったCESですが、年々、自動車メーカーが存在感を高めているほか、各国のIT企業が展示を増やしていて、11日までの期間中に18万人が訪れる見通しです。
-- NHK NEWS WEB