太陽光で発電した電気の買い取り価格が、新年度・2019年度に20%余り引き下げられることが決まりました。経済産業省は家庭などの料金負担の抑制につなげたいとしています。
太陽光などの再生可能エネルギーは、国が毎年度、決めた価格で、電力会社が事業者から買い取ることを義務づけ、そのコストは家庭などの電気料金に上乗せされています。
9日開かれた経済産業省の有識者会議で新年度・2019年度の買い取り価格が決まりました。
それによりますと、最も件数が多い、発電能力が500キロワット未満の太陽光については1キロワットアワー当たり14円とし、現在の18円から4円、率にして22%引き下げるとしています。
また、より安い価格を示した事業者から順番に電気を買い取る入札制度の対象を、これまでの大規模発電所から発電能力が500キロワット以上の中規模発電所まで拡大し、一段の価格低下を促します。
太陽光の買い取り価格は、当初は導入を促すため高い水準に設定されましたが、家庭などの電気料金に上乗せされる分の負担が重いという指摘も出ていました。
経済産業省は、太陽光パネルなどのコストが下がってきていることから、今後も、買い取り価格の引き下げを進め、家庭などの負担抑制を図りたい考えです。
-- NHK NEWS WEB