中国の北京を訪れている北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長は9日午前、中国企業などの視察を行ったとみられます。北朝鮮に対する制裁が維持される中で、中国からの経済支援への期待がうかがえます。
7日から中国を訪問している北朝鮮のキム・ジョンウン委員長は8日夜、約6時間にわたって人民大会堂を訪れ、習近平国家主席との首脳会談や晩さん会に出席し、両国の伝統的な友好関係を一層深めたとみられます。
滞在先の釣魚台迎賓館では、日本時間の9日午前10時ごろ、キム委員長を乗せたとみられる車列が出発し、警察の厳しい警備の中、猛スピードで走り去る様子が確認できました。
キム委員長は、中国企業の視察に向かったとみられ、北朝鮮に対する制裁が維持される中で、中国からの経済支援への期待がうかがえます。
キム委員長を乗せたとみられる車列は、日本時間の午前11時半ごろ、滞在先の迎賓館に戻りました。
キム委員長は、前回、去年6月の訪中でも、北京市内にある農業の研究施設やインフラ関連の国有企業を訪問するなど、中国との経済協力を見据えた経済視察を行っています。
一方、キム委員長の中国訪問をめぐっては8日、両国の国営メディアが、10日まで4日間の日程で訪れるという日程を伝えたもののそれ以降、中国での動静に関する報道はありません。
-- NHK NEWS WEB