アメリカのラスベガスでは世界最大規模のテクノロジーの見本市が開かれていて、本格的な導入が目前に迫る5Gと呼ばれる次世代の通信方式に関する製品が注目されています。
ことしは”5G元年”とも言われ、およそ4500社が出展する見本市CESの会場でも、5Gの普及を見込んだ製品が多くなっています。
このうち韓国のサムスン電子とLG電子は、年内に販売する5G対応のスマートフォンについて通信速度が飛躍的に向上することに対応し、超高画質の映画などを即座にダウンロードできるとアピールしました。
また5Gは、通信の遅延が少なく、車や道路などのセンサーとデータをやり取りしながら走る自動運転の車の普及に欠かせない技術とされています。
中国の電気自動車メーカー、バイトンが年内に生産を始めると発表した電気自動車も、自動運転を見据えて5Gに対応しています。
また、自動運転の車向けの半導体を製造するアメリカのエヌビディアの担当者は、「今の車は、飛行機の中のスマートフォンのようなもので、さまざまな機能があるがつながっていない。5Gが実現すると、車もスマートフォンのようにつながるようになる」と述べ、期待感を示しました。
5Gをめぐっては、中国のファーウェイが通信設備で世界をリードしつつありますが、アメリカのトランプ政権は、自国や同盟国に対し安全保障上の理由からファーウェイの機器を使わないよう求めていて、米中の対立が5Gの普及に影響するかどうかも注目されています。
-- NHK NEWS WEB