商船三井客船が運航する大型クルーズ船がグアムの港で衝突事故を起こし、船長からアルコールが検出された問題で、国土交通省は、詳しい経緯を確認するため会社への立ち入り検査を始めました。
立ち入り検査を受けているのは、東京 港区にある商船三井客船の本社で、午後2時前、会社が入るビルに国土交通省の担当者5人が入っていきました。
会社が運航する大型クルーズ船「にっぽん丸」は、先月30日の夜、グアムを出港する際、桟橋に衝突する事故を起こしました。事故のあと船長が現地当局の検査を受けたところ、呼気に換算すると日本の法令の基準を超える1リットル当たり0.15ミリグラム以上のアルコールが検出され、船長は「気持ちを落ち着かせるため事故のあとに酒を飲んだ」と話しているということです。
国土交通省は、海上運送法と船員法に基づく立ち入り検査で、詳しい経緯を確認するとともに、会社の安全管理などに問題がなかったか調べることにしています。
商船三井客船は「検査に全面的に協力し、真摯(しんし)に対応していく。皆様にご心配・ご迷惑をかけ改めておわびします」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB