20日のニューヨーク株式市場は、注目されたトランプ大統領の就任演説はおおむね予想したとおりの内容だったという受け止めから取り引きの大きな材料にはならず、値動きは限定的でした。
トランプ大統領の就任式での演説内容は、アメリカ第一主義を強調し、保護主義的な政策を進めていくことをうかがわせる内容でしたが、20日のニューヨーク株式市場では、おおむね予想したとおりの内容だったという受け止めが広がりました。
このためダウ平均株価の値動きは小幅にとどまり、終値は前日より94ドル85セント高い1万9827ドル25セントでした。また、ニューヨーク外国為替市場の値動きも限定的となっています。
市場関係者は、「演説はこれまで訴えてきた内容に沿ったものだった。TPP=環太平洋パートナーシップ協定からの離脱とNAFTA=北米自由貿易協定の再交渉の表明も既定路線で、大きな取り引きの材料にはならなかった。投資家は来週以降発表が相次ぐ企業決算の結果に注目している」と話しています。
-- NHK NEWS WEB