外国為替市場では、イギリス議会がEU=ヨーロッパ連合からの離脱の条件を定めた離脱協定案を否決したものの、その後の政局の混乱は限定的だという見方などから、イギリスの通貨ポンドは買われて値上がりしました。
外国為替市場では、イギリス議会がEUからの離脱の条件を定めた離脱協定案を大差で否決した直後、イギリスの通貨ポンドは一時、ドルなどに対して値下がりしました。
しかし、その後は、野党が提出した内閣不信任決議案は否決される見通しだと伝えられたことから、イギリスの政局の混乱は限定的だという見方などからポンドは買い戻され、値上がりに転じています。
一方、15日のニューヨーク株式市場のダウ平均株価も、採決の後、値上がりする展開になり、前日より155ドル75セント高い、2万4065ドル59セントで取り引きを終えました。
市場関係者は「イギリスのEU離脱の行方は、不透明であることにかわりはなく、すでに世界経済の減速への懸念が広がっている中で、イギリスの政局がどう展開するか、投資家の関心は引き続き高い」と話しています。
-- NHK NEWS WEB