中東を訪れている世耕経済産業大臣は、世界的なスタートアップ企業を多く輩出していることから「中東のシリコンバレー」とも呼ばれるイスラエルを訪れ、「デジタルヘルスケア」という先端医療の分野で日本とイスラエルの企業の事業提携が進むよう、政府間で協力する覚書を交わしました。
世耕経済産業大臣は15日、エルサレムを訪れ、イスラエルのコーヘン経済産業相と会談しました。
イスラエルは、AI=人工知能を使って医療カルテのビッグデータを解析し、病気の治療や予防に役立てる「デジタルヘルスケア」という医療分野に力を入れていて、会談では、この分野で日本とイスラエルの企業の事業提携が進むよう政府間で協力していくとする覚書を交わしました。
イスラエルは、斬新な技術やサービスを生み出す世界的なスタートアップ企業を数多く輩出していることから「中東のシリコンバレー」とも呼ばれ、今回の世耕大臣の訪問には日本企業100社が同行してビジネスフォーラムなどに参加し、関心の高さをうかがわせました。
世耕経済産業大臣は記者会見で「イスラエルのスタートアップ企業は、斬新な技術力はあっても資金力や販売ネットワークを持っていない場合が多く、日本企業と補い合うことができる関係にある。今後も、政府として、イスラエルとの経済交流拡大を図っていきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB