例年、夏に実施されている税理士の試験など各種試験について、来年の東京オリンピック・パラリンピックの大会期間と重なって、会場の確保が難しいなどの理由で、来年に限って試験日程を変更する動きが出始めています。
このうち税理士の試験は例年8月上旬に東京を含む全国の会場で行われていますが、東京の試験会場の受験者は全体の半数近くを占めているということです。
国税庁は、来年の試験日程が東京大会の期間中と重なると、試験会場や受験者の宿泊先の確保、それに交通機関の混雑が懸念されるとして、来年に限り、試験日程を2週間程度遅らせて8月中旬に実施する予定です。
試験日程の変更は、全国すべての試験会場が対象になるということで、国税庁は具体的な日程の調整を進めています。
また中小企業庁も、中小企業診断士の1次試験を例年8月上旬に行っていますが、来年は3週間程度前倒しした7月中旬の土日に実施することを決めています。
このほか、東京都教育委員会は東京大会にボランティアとして参加する学生に配慮してほしいという大学側からの要望を受けて、来年の教員採用試験について日程の一部の変更を決めるなど、各種試験の日程を変更する動きが出始めています。
-- NHK NEWS WEB