証券最大手の野村ホールディングスは、アメリカの投資ファンドと共同で沖縄県に本社があるオリオンビールを買収する方針を固め、海外展開の強化を支援していくことにしています。
関係者によりますと、野村ホールディングスはアメリカの投資ファンドカーライルと共同で、沖縄県浦添市に本社があるオリオンビールに対して、TOB=株式の公開買い付けを行う方針を固めました。
オリオン側とはすでに協議を進めていて、友好的な買収になるということで、ブランドや経営体制は維持したままで野村とカーライルで過半数の株式を取得することを目指しています。
買収金額は、数百億円になる見通しです。
オリオンビールは沖縄県が地盤の国内5位のビールメーカーで、地元では根強い人気を集めていますが、国内で人口減少が進む中、野村やカーライルのネットワークをいかして販路の拡大など海外展開を強化し将来的には株式の上場も検討しています。
オリオンビールは、最大手のアサヒビールと資本提携していて、現在、アサヒは株式を10%保有する筆頭株主ですが、株式の保有は続け、国内販売や商品開発での連携を維持する見通しです。
-- NHK NEWS WEB