新潟県長岡市が発注した下水道工事をめぐる官製談合事件で、逮捕された議員秘書は業者からの意向を受けて、工事の価格などの情報を漏らすよう市の職員に働きかけていたとみられることが捜査関係者への取材でわかりました。
長岡市が去年発注した下水道工事をめぐり、入札参加業者に工事の価格に関する情報が漏えいしたとされる事件では、長岡市財務部の工事検査監、三本直一容疑者(60)と、新潟県議会議員の秘書をしている金内省治容疑者(69)が官製談合防止法違反などの疑いで、18日逮捕されました。
2人は市内の2つの建設会社に入札の情報を漏らし落札させていたとみられ、捜査関係者によりますと、このうち金内秘書は県議会議員への献金や選挙協力などを通じて、建設会社の担当者と長年親密な関係にあったということです。
こうしたなかで金内秘書が会社担当者らの意向を受け、三本工事検査監に工事価格の情報を漏らすよう働きかけていたとみられることが捜査関係者への取材でわかりました。
警察は18日夜、2つの建設会社を捜索し、押収した関係書類を分析するとともに、事件のいきさつをさらに調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB