大手鉄鋼メーカー、「新日鉄住金」の進藤孝生社長は、20日、記者会見し、今月5日に発生した大分製鉄所の火事の影響で主力工場の操業が止まっていることについて改めて陳謝しました。
大分市にある新日鉄住金の大分製鉄所は、今月5日、「厚板」と呼ばれる造船用などの鋼材を作る主力工場で火事が発生し、今も操業を停止しています。
この火事について、新日鉄住金の進藤社長は、20日、東京都内で開いた記者会見で、「安全推進体制を強化しようとしたやさきで、痛恨の極みだ。お客様や大分市の皆さん、それに関係者の皆さんには、ご迷惑とご心配をおかけし、本当に申し訳ない」と述べ、改めて陳謝しました。
そのうえで、進藤社長は、火事の原因を早期に究明し再発防止策をまとめる考えを示しました。
この工場は、ほかのメーカーも含めて国内で生産される「厚板」のおよそ4分の1を担っていましたが、操業再開は、ことし9月ごろになる見通しです。
このため、新日鉄住金はほかのメーカーにも生産の応援を要請していて、影響が広がっています。
-- NHK NEWS WEB