その年、話題になった人物や出来事を一般から募り、応募の上位5位までを「変わり雛」として発表しているさいたま市の人形メーカーが、平成の変わりびなを一挙に公開する展示会を18日から開いています。
展示会は、さいたま市岩槻区の老舗の人形メーカーが「1年間で最も印象深い出来事」をはがきやネットで募集し、上位の5つのテーマで制作してきた30年間分の変わりびな100点を展示しています。
毎年2000件程度の応募が寄せられ、担当者によりますと、平成の初めは平成5年の皇太子さまと雅子さまのご成婚など明るい話題が募集の上位を占めたほか、半ばになると、平成12年にマラソンの高橋尚子選手や柔道の田村亮子選手のオリンピックで金メダルを獲得した話題など、女性たちの活躍に応募が集まるようになったと言います。
さらに平成の後半には、東日本大震災や猛暑など災害や異常気象の話題が応募の上位に入る年が増えたということです。
展示会を開いている東玉の大島一敏さんは「激動の30年だったと思います。次の時代も、明るくみんなが喜びを分かち合える時代になることを願っています」と話していました。
この展示会は、さいたま市岩槻区の東玉総本店で3月10日まで開かれています。
-- NHK NEWS WEB