人手不足などを背景にさまざまな分野でAI=人工知能が導入される中、埼玉県の病院や工場などではAIを使った清掃ロボットの活用が広がっています。
このうち、埼玉県日高市にある大学病院では、去年4月から自動走行で病棟の床などを掃除する4台のロボットが稼働しています。
高さ80センチのロボットの前方にはカメラが取り付けられ、この画像をもとに近くにいる子どもや高齢者などの動きや状態をAIが識別します。そして、危険だと判断すれば、ロボットを即座に停止させ、病院内での安全を確保する仕組みです。
清掃業界でも深刻な人手不足が続く中、この病院ではロボットの導入に伴い、27人いた清掃員を、これまでに5人減らすことができたということです。
このロボットは埼玉県内の工場や大学など20か所で稼働しているということで、この仕組みを開発した清掃会社、「ビコー」の志村章太さんは、「AIを活用して業務用の清掃ロボットを安全に使用できる環境を整え、さらなる普及につなげたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB