深刻な通勤ラッシュの解消に向け、東京都が朝の出勤時間をずらすことを呼びかける「時差Biz」を定着させようと、21日から冬のキャンペーンが行われています。
時差Bizは、東京を中心とした通勤列車の混雑解消を通じて、来年の東京オリンピック・パラリンピックで懸念される交通混雑の緩和につなげようと、東京都がおととしから鉄道会社などと連携して行っています。
これまでは夏に行われてきましたが、取り組みを定着させるため、21日から冬のキャンペーンが初めて行われています。
このうち東京メトロは、東西線で平日の朝の通勤時間帯に臨時列車を運行していて、江東区の東陽町駅では会社員などが混雑していない臨時列車を利用していました。
40代の男性会社員は「列車の混雑がストレスだったので、朝6時台に通勤するようになりました。早起きは大変ですが、慣れると当たり前になっています」と話していました。
東京メトロ鉄道統括部の帆刈淳主任は「慢性的な混雑でご迷惑をおかけしているので、オフピーク通勤に協力してもらえるよう積極的に取り組んでいきたい」と話していました。
このキャンペーンは、およそ980の団体が参加して来月1日まで行われ、鉄道会社が利用者に対して混雑の時間帯を周知するほか、企業が社員に対して出勤時間をピーク時からずらすことを呼びかけるということです。
-- NHK NEWS WEB