皇位継承に伴って元号が改められ「平成」が終わるまで、21日であと100日を切りました。いま、さまざまな分野で去りゆく「平成」を意識した動きが広がっています。
天皇陛下が退位され「平成」が終わることし4月30日まで、21日であと100日を切りました。平成の終わりが迫る中、JR東京駅構内の売店では、「ありがとう平成まんじゅう」が人気を集めています。「アラフォー」など平成の時代を象徴する流行語が書かれたカードも入っていて、1日に100箱以上売れたこともあるということです。千葉県の70歳の女性は、「もうすぐ平成が終わるので記念にちょうどいいです。兄弟へのお土産にします」と話していました。
また、東京・渋谷の大型雑貨店では、「平成グッズ」を集めた売り場を設けています。このうちクリアファイルは、表に「平成」の2文字が大きく書かれているほか、裏には平成元年の「ベルリンの壁崩壊」や平成11年の「だんご3兄弟」の大ヒットなど、平成の30年間に起きた主な出来事が年ごとに書かれていて、特に人気を集めています。
売り場では、合わせておよそ50種類のグッズが販売されていて、品切れになる商品が相次ぐなど予想を上回る人気となっているということです。平成12年生まれの18歳の男子学生は、「元号が変わる瞬間を目撃するのは初めてなので、その記念になればと思って買いに来ました」と話していました。
さらに、これからピークを迎えるバレンタイン商戦でも、「平成最後」がキーワードになっています。東京・渋谷にある「義理チョコ」のパッケージのデザインなどを企画している会社では、「平成最後のバレンタインチョコ」と銘打った商品を作りました。パッケージの裏側には、「平成時代はお世話になりました。新元号でもよろしくお願いいたします」というメッセージが書かれていて、当初の予想の2倍以上のペースで売れているということです。
この商品をデザインした女性社員は、「平成というひとつの時代が終わる大きな節目に周りの人に感謝の気持ちを伝えるコミュニケーションツールとして、このチョコを使ってもらえたらうれしいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB