新年を旧暦で祝う中国で、来月上旬から始まる旧正月の春節の連休を前に21日から鉄道などが増便され、出稼ぎ労働者などの帰省ラッシュが始まりました。
新年を旧暦で祝う中国では、来月５日に旧正月の春節を迎えるのを前に21日から鉄道やバスなどが増便され、春節を故郷で過ごそうという人たちの帰省ラッシュが始まりました。
世界の工場とも言われる南部 広東省の広州駅には、大きな荷物や土産物を担いだ出稼ぎに来た労働者や学生などが早くも大勢訪れ、駅前の広場や臨時テントは列車を待つ人たちで混み合っています。
内陸部 河南省に帰省するという44歳の男性は「妻や子ども、両親に会いに帰ります。両親も年をとったので体に気をつけてほしいですし、子どもには勉強を頑張ってもらいたい」と話していました。
アメリカとの貿易摩擦を受けて輸出が盛んな広東省では企業に影響が出始めていて、設備機械メーカーで働く33歳の男性は「景気があまりよくありません。設備投資したくてもそれができる企業は多くないと感じます」と話していました。
中国政府によりますと、21日から３月１日までの期間中に鉄道や飛行機などを利用する人は延べ29億9000万人に上る見通しだということです。
また中国では来月４日から１週間、大型連休を迎えることから、旅行予約サイトによりますと、今月31日ごろから観光客の移動も本格化し、海外ではタイに次いで日本が人気となっています。
-- NHK NEWS WEB
