東京オリンピック・パラリンピックに向けて、東京の新宿御苑は、ことし3月から開園時間を延長し、ライトアップなど夜も楽しめる取り組みを始めることになりました。夜の観光を楽しみたいという外国人旅行者を呼び込むことがねらいです。
東京・新宿区と渋谷区にまたがる新宿御苑は、都会のオアシスとして親しまれている公園で外国人からも人気があり、平成29年度は、入園者およそ250万人のうち半数が外国人と推計されています。開園時間は午前9時から午後4時半までで、外国人から夜も楽しみたいという声が多く寄せられているということです。
このため、管理する環境省は、東京オリンピック・パラリンピックに向けてさらに外国人旅行者を呼び込もうと、開園時間を延長することを決めました。具体的には3月19日から6月30日までと8月21日から9月30日までは開園時間を午後6時までとし、7月1日から8月20日までは午後7時までに延長するということです。
また、桜や紅葉の時期にライトアップを行うほか、企業や団体に夜間にイベントを開催してもらうためのルールを策定し、今後イベントを公募することにしています。こうした取り組みに伴って、入園料が高校生以上は200円から500円に値上げされます。
環境省は、「外国人と共に、地元の人たちにも夜の公園を楽しんでもらえるように取り組みを進めていきたい」としています。
-- NHK NEWS WEB