アメリカの経済制裁により停止されていたイラン産原油の日本への輸入について、イラン政府は21日、再開に向けた作業を始めたと明らかにしました。アメリカが制裁の適用対象から日本を除外したことを受けた対応ですが、期間は限られていて、輸入を継続していけるのかが焦点です。
アメリカのトランプ政権は去年11月、イラン産原油の輸入停止を求める経済制裁を発動しましたが、日本を含め8つの国などについては一時的に適用対象から外すことを認めました。
これを受けて各国は輸入再開に向けた動きを進めていて、イランのヘンマティ中央銀行総裁は21日、中国や韓国などに続いて日本も輸入再開に向けた作業を始めたことを明らかにしました。
日本の石油元売り大手 昭和シェル石油も手続きを始め、イラン産原油は来月にも日本に届く予定だということです。
最大手のJXTGホールディングスなども今後輸入を再開させる見通しです。
ただ、アメリカによる制裁の適用から除外される期間は去年11月の開始からことし5月までの180日間に限られ、アメリカはこの期間内に取り引きを停止するよう求めています。
このため日本などは適用除外の延長をアメリカに求めていく方針で、輸入を継続していけるのかが焦点です。
-- NHK NEWS WEB