愛知県で2キロにわたって、車に幅寄せなどを繰り返したり何度もクラクションをならしたりする「あおり運転」をしたとして、53歳のトラック運転手が暴行の疑いで逮捕されました。車に同乗していた人がスマートフォンで大型トラックの動きを撮影していたことなどが運転手の特定につながりました。
逮捕されたのは、知多市南粕谷のトラック運転手、新井貴晴容疑者(53)です。
警察によりますと、新井容疑者は先月15日、知立市から刈谷市までの国道で大型トラックを運転中、近くを走っていた26歳の会社員の車に、2キロにわたって、幅寄せを繰り返したり何度もクラクションを鳴らしたりするあおり行為をしたということです。
車に同乗していた会社員の妻がスマートフォンで大型トラックの動きを撮影していて、提出を受けた警察が動画を解析して運転手を特定し、23日、暴行の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、調べに対し「仕事に間に合わないと思い、いらだっていた」などと供述しているということです。
あおり運転が社会問題化する中、警察は、悪質なケースには、罰則の重い刑法の暴行罪などあらゆる法令を駆使して捜査を徹底することにしていて、事故を伴わないあおり運転に暴行罪を適用したのは愛知県内では初めてだということです。
-- NHK NEWS WEB