去年、福岡県のJR博多駅前の道路が大規模に陥没した事故で、原因の究明にあたっている専門家の委員会のボーリング調査の結果、トンネルを掘っていた岩盤の一部に風化して、もろくなっているところが見つかり、陥没の原因の1つになった可能性の高いことがわかりました。
JR博多駅前の道路が大規模に陥没した事故の原因を調べる専門家の委員会は21日、東京で2回目の会合を開きました。
この中で、先月から現場で始まっているボーリング調査の検証が行われ、その結果、トンネルを掘っていた岩盤の層の一部に風化して、もろくなっているところが見つかったということです。
この工事では、福岡市や建設会社が陥没を防ぐため、地下水を多く含む柔らかい地層を避けて、その下にある固い岩盤を掘っていたと説明していました。
このため、委員会は岩盤がもろくなっていたことが原因の1つになり、土砂の重さや地下水の水圧に耐えきれずに崩壊した可能性が高いと見ているということです。
委員会ではさらにボーリング調査の結果を検証したうえで、陥没の原因と、再発防止策を盛り込んだ報告書を3月までにまとめるとしています。
-- NHK NEWS WEB