ソニーは、家庭用の犬型ロボット「aibo」の技術の仕様を公開し、ほかのメーカーがロボットと家電製品などを連携させた新しいサービスを展開できるようにすることになりました。
ソニーが去年、12年ぶりに復活させた家庭用の犬型ロボット「aibo」はAIやセンサーなどの技術を駆使し、飼い主とのやり取りを通じてどう反応するのがよいか学習します。
発表によりますとソニーは、ことしの夏から「aibo」に関する技術の仕様の一部を公開し、ロボットをプラットフォームとしてほかのメーカーが家電製品などと連携させた新しいサービスを展開できるようにするということです。
例えば、去年秋に日立製作所が試験的に公開した使い方では「aibo」に「掃除をして」と指示するとロボット掃除機に駆け寄って、「ワンワン」とほえ、掃除機が動きだすということです。
ソニーは、同様の使い方を想定して他社にもこのプラットフォームへの参加を呼びかけるとしています。この分野ではアマゾンやグーグルなどが音声で家電製品の操作などを行える「AIスピーカー」を投入し、競争が激しくなっています。
開発を担当したソニーの川西泉執行役員は、「ペットとしてだけでなく、他社とのIT連携で『aibo』の価値をさらに広げていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB