東京都は、上野動物園の園内で運行している日本で初めてのモノレールについて、車両が老朽化しているため、ことし11月から運行を休止し、モノレールを存続させるかどうか、検討することになりました。
東京都によりますと、上野動物園のモノレールは、法律に基づいて昭和32年から運行が始まった日本で初めてのモノレールで、東園と西園の間、片道およそ330メートルを有料で運行しています。
園内を上から見渡せることから来園者の人気が高く、年間の利用者は100万人に上りますが、東京都は車両が老朽化しているため、ことし11月1日から運行を休止することを決めました。
運行を休止したあと、当面は東園と西園を結ぶ電気自動車などを無料で運行する予定です。
都によりますと、このモノレールの車両はメーカーに特別に発注して製造していますが、製造に3年程度かかるうえ、新たな車両をつくるためには、以前製造した時の4倍以上の18億円がかかる見通しだということです。
このため、都は都民や来園者の意見を聞くなどして、モノレールを存続させるかどうか検討することにしています。
-- NHK NEWS WEB