21日成田空港で、ペルー人の旅行者がバッグに入れていた刃渡り20センチほどの包丁4本が、出国前の手荷物の保安検査で見逃されるミスがあったことが空港関係者への取材で分かりました。国や空港会社などは、再発防止の徹底を図ることにしています。
21日、成田空港の第1ターミナルで、ペルー人の旅行者が、日本国内で土産物として購入した刃渡り20センチほどの包丁4本を、手荷物のバッグに入れたまま保安検査を通過しました。
包丁は機内に手荷物として持ち込むことが禁止されていますが、空港関係者によりますと、エックス線の検査で画像として映し出されていたにもかかわらず検査員が見逃していたということです。
旅行者は、搭乗する前にバッグに包丁を入れていたことに気付き、航空会社のスタッフにみずから申告して4本とも放棄しました。
連絡を受けた警察などが協議したところ、事件性はないことなどが確認できたとして、この旅行者は予定どおりメキシコシティー行きの便で日本を離れたということです。
国や成田空港会社などは、保安検査を担当した会社から詳しいいきさつを聞くとともに、再発防止の徹底を図ることにしています。
-- NHK NEWS WEB