大阪市の職員らが、電気工事の入札で非公表の価格情報を漏らし、官製談合を繰り返していた疑いがあるとして、大阪地検特捜部は、市役所や電気工事会社の捜索を始め、強制捜査に乗り出しました。
大阪地検特捜部が捜索しているのは、大阪市の「建設局」と「契約管財局」、それに、不正に関わったとされる職員の自宅です。
また、大阪の電気工事会社「アエルテクノス」の本社や事務所なども捜索しています。
大阪・住之江区の建設局があるビルでは、午前9時ごろ、特捜部の係官が、工事の設計や入札の業務を担当する部署に入りました。
関係者によりますと、建設局の複数の職員は、平成27年からおととしにかけて行われた公園に照明灯を設置する工事などの入札で、アエルテクノスの営業担当の社員に非公表の価格情報を漏らした疑いがあるということです。
アエルテクノスは、ほかの業者に情報を伝えて工事を落札させ、下請けに入るなどしていたということで、特捜部は、官製談合が繰り返されていた疑いがあるとみています。
特捜部は、入札の資料などを押収し、不正の実態解明を進めるとみられます。
-- NHK NEWS WEB