アメリカの航空機大手ボーイングは、操縦士なしで飛行する、いわゆる「空飛ぶタクシー」の試験機の飛行に成功したと発表し、将来は、客だけを乗せての飛行や、比較的大型の荷物の運搬などの実現が期待されています。
ボーイングの発表によりますと、試験機は、電動で、操縦士のいない自動運転による飛行に成功したということです。
試験機は、長さ・幅とも9メートル前後で、ドローンのようにプロペラを装備していて、ボーイング社が提供した映像ではヘリコプターのように地上10数メートルまで垂直に浮上し、しばらく空中でホバリングしたあと、着陸する様子が確認できます。
映像に収められている試験機は定員が2人とみられますが、ボーイング社では、4人乗りのものも開発しているということで、今後は垂直で離陸してから飛行機のように地上と水平に空を飛ぶ試験に取りかかるということです。
操縦士を必要とせず、自動運転で飛行するこうした旅客サービスは、「空飛ぶタクシー」とも呼ばれ、将来的な需要が見込めるとしてベンチャー企業のほか、配車サービス大手のウーバーなども参入し、開発競争が激しくなっています。
-- NHK NEWS WEB