証券最大手の野村ホールディングスは、アメリカの投資ファンドと共同で、沖縄県に本社を置くオリオンビールを買収すると正式に発表しました。オリオン側も買収に賛同し、経営陣が一部出資するとしていて、今後、海外展開などを強化していく方針です。
発表によりますと、野村ホールディングスとアメリカの投資ファンド、カーライル・グループは、共同で設立した新会社を通じて、オリオンビールの株主からすべての株式を買い取ります。
具体的には、24日からことし３月22日まで、ＴＯＢ＝株式の公開買い付けを行うなどするということで、買収額は570億円に上る見通しです。
オリオン側も買収に賛同していて今後、嘉手苅義男会長も新会社に一部出資するほか、ブランドも維持していくということです。
また、今の筆頭株主のアサヒビールも新会社に出資し、国内販売や生産面での協力関係を維持するとしています。
野村ホールディングスは、企業を買収して成長を促し、その後、株式の上場などによって利益を得るビジネスに力を入れていて、今回の買収はその一環です。
今後、野村の持つネットワークも使って海外展開や新商品の開発などを強化し、将来的にオリオンビールの上場も検討していくとしています。
-- NHK NEWS WEB
