厳しい経営が続くJR北海道は、一部の特急列車で行っている車内販売を、来月いっぱいですべて終了することになりました。
JR北海道によりますと、現在、札幌と函館を結ぶ特急「スーパー北斗」の上下6本で行っている車内販売について、人手の確保が難しいうえ、厳しい経営が続く中、一層のコスト削減を進める必要があるとして、来月いっぱいで終了することを決めたということです。
これにより、観光列車や臨時列車で地域の生産者が特産品を販売する場合を除き、JR北海道の特急列車での車内販売は姿を消すことになります。
JR北海道の車内販売は、旧国鉄時代は別会社が行い、民営化後は一時途絶えましたが、平成9年からは客室乗務員が行っていて、ピーク時の平成13年度には8つの特急列車でおよそ8億円の売り上げがありました。
その後、利用する客が減ったため、サービスを縮小していました。
JR北海道では、赤字路線の見直しと合わせてサービスの見直しも進めており、「利用客にはご不便をかけるが、コスト削減の取り組みとして理解してもらいたい」としています。
-- NHK NEWS WEB